世界に残されたラストエリクサー

皆様ご機嫌よう。

最近はいかがお過ごしかしら。
あら? 他の方がゲームをしているのを見ていらっしゃるの。
そしてまだプレイしたことがないゲームではありませんこと?
「初見プレイ」を楽しまずに自らネタバレを見ているなんて…信じられませんわ!

この世界ではワタクシでさえもプレイしきれないほどのゲームが創られておりますわ。 そして場数を踏んできた私ともなるとたいていのゲームの内容は「見たことがある」で終わりますわ。
遊べるけどそこまでおもしろくないもの、遊べるしそれなりにおもしろいとは思うけど何かが足りないもの、たくさんありましたわ。 それらの中で本当に面白いゲームというのは限られた数しか存在しない「ラストエリクサー」のような存在なのです。*1
それなのにあなたは自らその貴重なものを手に入れる機会を失っているとは、なんともったいない!

唐突ですがワタクシ自身の話をしても良くって?
私は先日ついに迎えましたの、「ラストエリクサー」との邂逅を。

"DELTARUNE"

聞いたことがあるでしょうか?
2021年9月にChapter 2が追加されたRPGゲームですわ。
実装された直後はいつやるべきかためらっていましたの。
というのも世界で唯一「面白いことがわかっていた」ゲームだからプレイしてしまうのが惜しかったのです。
その理由はChapter 1や同作者の前作である"UNDER TALE"の中身を見れば明白。

ためらっていたワタクシに火をつけさせたのはNintendo Directでしたわ。
シンプルなPVではありましたけど、まるで童心に帰ったかのようでした。
その日いてもたってもいられずに"DELTA RUNE"をプレイしたものですわ。

  • 1マップ進むと何かが起こる高揚感 (まるで待ち時間が存在しない遊園地かのよう!)*2
  • 新しいキャラクタごとに作られたBGMによる没入感 (そのBGMの良しや神か仏か天才か…ですわ!)
  • 抑えきれないキャラ性を発揮させる工夫にあふれたテキスト (幸運にもすばらしい日本語訳がありますわ。)

ドコをとっても「魅力的」といえるようなすばらしい体験でしたわ…
Chapter 2の開発には1年半かかったそう。
まるで葉から零れ落ちる雨露を小瓶に一滴一滴満たしていくような。
長い時間をかけて生まれた薬を…一飲みで頂きましたわ。

忘れているかもしれないので改めて言わさせていただきますと、この霊薬は「初見プレイ」の方でないと効果がありませんわ。
まさか「未プレイ」にも関わらず「ゲーム配信」を見てしまい瓶の中身を無駄にしてしまう方がいらっしゃるなんて…

すべての「ゲーム配信」が悪いと言いたいわけではありませんわ。
マルチプレイゲームでは情報を所持していることが前提となることも多々ありますゆえ。
少なくとも私はプレイしていない一人用ゲームの映像は見ないようにしておりますわ。

この世界に限られた数のもの、なくなってからでは取り返しがつきませんわ。
昨今のゲームは発売時に興味がなくても2年、3年経ってからプレイすることも十分にありますわ。
伝えたいことは以上、どうぞよしなに。

*1:「貴重な物の例え」ですわ。このアイテム自体は努力すれば何度でも手に入る作品もありますわ。あと、ワタクシは「せかいじゅのしずく」派ですわ!
*2:皆様のレベルに合わせた例えですわ。