サンドボックスは自由だなって [7 days to die]

 最近になって"7 days to die"をプレイしました。


 きっかけは大したことないのですが知り合いと一緒にできるゲームないかなと探っていたところ出てきたことです。それで、この記事で書きたいことは1つでクラフティングゲームの導線は大変だなってことです。

 

 まず、このゲーム ("7 days to die" 以下 7大豆)がどういうやつなのかというと「家を建てつつゾンビを倒すゲーム」です。

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サバイバルホードクラフティングゲームとか書いてますね。


 より詳しく言うと、よくあるアポカリプス的なワールドで7日ごとにゾンビの大群が押し寄せてきます。プレイヤーは襲撃される前の6日間で資材を集めて拠点を作ったりアイテムを揃えたりしてなんとか長生きしようと頑張るわけですね。まあ、死んでも復活できるのでプレイヤーキャラの方がゾンビに近いですけど。

 

 要するに7大豆はマイクラを筆頭とするサンドボックスとゾンビサバイバルがくっついたゲームです。とても面白かったので長く遊んでしまったのですが、途中であることを思うようになりました。それはこのゲーム中途半端だなと。

 

 先ほどの説明でわかるかもしれませんが、このゲームは大きく分けて「ゾンビと戦う時間」と「自由にクラフトする時間」の2つに分かれます。ゾンビから身を守るために拠点を作って、拠点を破壊してキャラクタを倒そうとするゾンビと戦う。しかし、プレイするうちにこのサイクルにどっちつかずな感覚を覚えるようになりました。


 あるときは拠点の建築を楽しみたいのにゾンビに妨害され、またあるときは敵とどんどん戦いたいのに襲撃に向けて建築をしないといけない。はじめは楽しくこのサイクルに慣れようとしていたわけですが、慣れるほどどちらかの要素が干渉してきて邪魔に感じてくるわけです。 (一応このゲームでは建築するだけのモードがあるので双方を分離することはできます。)

 

 ではどちらか一方だけでも楽しめるのかと言われると難しくて、はじめに述べた大変だなって感想が出てきます。基本的に7大豆はサバイバルの方がメインだと感じます (理由はうまく説明できませんが)。だからといってゾンビサバイバルだけで楽しもうとすると装備が整って銃を撃ちまくれるようになった瞬間にゲームクリアです。また一方でクラフティングだけで楽しもうとするなら他のクラフト重視のゲームをした方がいいと思います。

 

 結局、7大豆ではこれらの要素は不可分だと思います。なぜならお互いがもう片方のモチベーションになっているからです。ゾンビの群れから生存したいからクラフトする。クラフトを効率化したいから家から出て野生のゾンビと戦いつつ物資を探す。これらのモチベーションによって支えられているゲームですが、慣れてくると干渉しあってしまう。

 

 特にクラフティングゲームはこの構造の恩恵を強く受けていると思います。それはクラフトゲームの作るというメインコンテンツの内容はプレイヤーにゆだねられているからです。私のようなゲームに浸っている人間はおおかた自分の内側でモチベを生産することができず、ゲームの中でなんらかのモチベーションを与えてやる必要があります。そのため自由に作っていいぞと投げ出されるとポカンとしてしまいます。

 

 そこでプレイヤーを引っ張る導線が必要になるんですね。それはストーリーを作ったりゾンビサバイバルという名目を作ったり。

 

 いやあ、長かった、文章が。読者が内容を理解できたかはわかりませんが、ここまで画面をスクロールして来られた人に向けてまとめると、

  • クラフトゲームは自由度が高い分モチベを用意することが必要
  • モチベとなるコンテンツがあってもクラフトのゲーム性と干渉するかも

というのが7大豆をプレイして感じたことです。ただ、このジャンルのゲームは全然プレイしてないのでこのジャンルのゲームはすべてそうだというわけではありません。

 

 あと、いろいろ書いてますが7大豆はふつうに面白いです。ゲーム内で結構設定を変えられるので難易度を変えたりするだけでなく、マルチプレイで対戦するといった遊びもできてしまいます。自由に遊べるって素晴らしいですね。
それに加えてゲーム本体も3000円ほどなので、私のプレイ時間からすればだいぶお買い得です。